第4話 主治医に伝える

はりもぐ
現段階の研究では、エストロゲンレセプターが陽性の患者であっても、適切な術後治療を行っている場合は、妊娠によって予後が悪くなることはないと報告されています。

はりもぐ
1970〜2009年に発表された論文を対象として、1244人の乳がん術後妊娠患者と、18145人の乳がん術後非妊娠患者の比較検討を行われた事が2011年に報告されました。

はりもぐ
妊娠した患者のうち、自然妊娠なのか生殖医療の妊娠なのか内訳は明記されていませんが、乳がん術後に妊娠した患者は、妊娠しなかった患者と比べて、死亡リスクが41%減少したという結果でした。

はりもぐ
しかしこの研究では、対象者の約80%はHER2発現状況が不明なことと、時代的に乳がん治療が現在とは異なること、生殖医療の介入がまだ一般的ではなかったことなど、いくつかのリミテーションがあります。
「乳がん患者の妊娠・出産と生殖医療に関する診療の手引き」参照
リンク